Demons of Horiyoshi Ⅲ』。1946年生まれ。1967年に初代彫よしに彫ってもらい、弟子入りを志願。その後、1971年に弟子入りし、1979年に「三代目彫よし」を襲名しています。約7000人もの人々に刺青を彫ってきた伝説の彫師であり、80年代から海外のタトゥー・コンベンションにも参加するなど、世界的に活動している三代目彫よし。本書は、三代目彫よしが描いた百の鬼のオリジナルの原画を収録した作品集です。その出発点は、サンフランシスコの刺青師で日本でもファッション・アイテムなどのデザインで知られるエド・ハーディで、三代目彫よしの友人でもあるエドに「百の鬼を描こうと思う」と告げたことから制作は始まったそうです。伝説や伝奇に残る様々な鬼と、戦った英雄たちを描いており、刺青の下絵であり、芸術性は意識していないという本人の言葉もありますが、伝統的な技法に加え、創作的な表現を用い、和彫ならではの独特の世界観を生み出しています